僕名古屋に住んで30年
地元の小中高大学に進学し、名古屋の企業に就職し、名古屋の企業に転職してる
もう地球の中心が名古屋だと言わんばかりに憑りつかれている名古屋人なわけです
そんな名古屋に彩られた時代の中、僕が大学時代にいつ何度時も片時も離れることなく、同じ授業に出席しつづけ、同じカラオケ屋に通いつめ、同じ釜の米を食い、同じ部屋で寝る、そんな親愛なるDearな人がいたんです
そう、とても近しい関係だったんです
ただ、一つだけ問題がありました
その人浜松人だったのです
Contents
浜松人との思い出
出会った当初、生まれた土地の違いは互いの価値観を相容れず、好奇心と同時に隔たりを感じる関係
始めのうちは、
浜松人「名古屋人ってなんか気取ってるってゆうーか、『栄が日本一の繁華街!』みたくちょっとエラぶってるところがあってなんか嫌い」
僕「いや浜松人だって、『浜名湖が日本一の湖!』みたいなとこあって、琵琶湖忘れちゃうようなとこあんじゃんかよー」
浜松人「浜名湖のうなぎは日本一で間違いないから、それでいいの~!名古屋の魚は名古屋港で育ったトヨタのエンジンオイルの味がしてとてもじゃないけど食べられない!」
僕「名古屋港は貿易輸出額が日本一なんだから、田舎の漁場とは違うんだ!それにうなぎと言ったら、浜名湖じゃなく三河一色町だろ!」
僕・浜松人「プイッ!」
そんな互いを罵倒しながら、相反せぬ価値観によって異なる郷土愛をぶつけ合う関係であった
ただ、名古屋の大学に通う浜松人は、徐々に名古屋の文化を触れるにつれて少しずつ許容の姿勢をみせるようになった
浜松人「手羽先ってなに?食べたことないんだけど…」
僕「手羽先食べたことないの!?正気か?伍味酉、山ちゃん、風来坊知らないの?それはさすがに世間知らず過ぎでしょ!わーーった!しょーがねぇから食わせてやるよ」
山ちゃん錦三丁目店にて
浜松人「あ!この手羽先美味しいー♡ピリッと辛味が効いてて、お酒に合う~、これが『世界の山ちゃん』の味なんだー!
まあでも、お酒のつまみには『遠州焼き』には敵わないけど♡」
僕「酒に合うっていったら名古屋には他にも、土手煮、味噌おでん、味噌串カツ、田楽、わらじとんかつ、といろいろあるんだからなー!!」
浜松人「何それ味噌ばっかじゃんww、でもそんなところも嫌いじゃない♡」
こんな会話を繰り返す中、徐々に二人の距離は縮まっていった
そして、二人はよく行動を共にするようになった
さらには浜松人の下宿するアパートへ、僕はよく足を運ぶようになっていた
僕が浜松で『さわやかのげんこつハンバーグ』を食べると、浜松人は『ブロンコビリーでハンバーグステーキ』を頼む
僕が『杏林堂』で買い物をしたいと言えば、浜松人はドラッグストアと言えば『ドラッグスギヤマ』だと答える
気が付くとそんな関係だった
僕「おい!口に浜松餃子のもやしが付いてんぞっ♡」
浜松人「いや~♡これは~浜松餃子自慢のキャベツ~~♡ひとまるこそ、冷やし中華のマヨネーズが付・い・て・る♡」
僕「へへっ♡」
心から温かい気持ちになっていた
故郷は違えど、ここまで互いの郷土を認め合い、理解をし合おうとする関係
ずっとこの時が続けばいいと思っていた
しかし
そんな甘い大学生活は長くは続かなかった
近いけど遠い、名古屋と浜松
大学時代は常に一緒だった二人が、どうしても越えることが出来なかった大きな壁
交わることの無いあ白味噌、片言で覚える『じゃん・だら・りん』、絶対来ない五味八珍、豊橋で止まる名鉄、豊橋から無くなるJR快速
こんなに近いのに遠い…生まれた家柄がここまで障壁となり立ちはだかるなんて…
愛知県と静岡県..この違いは似て非なる者
決して乗り越えることが出来なかった
そう、二人は大学を卒業し、それぞれの地元に就職結果別々の道を歩くこととなってしまったのだ…
卒業式の日
僕「おい!浜松人!!
どーしてだよ!なんで、名古屋の残らないんだよ!!スズキのスイフトより、トヨタヴィッツだってあれほど言ってたじゃねえーか!!!ってか、なんで浜松に帰ること今まで黙ってたんだよ!!!」
浜松人「ヴィッツが良いっていったけど、浜松にはフィットもあるの!!ごめんなさい、やっぱり故郷を捨てられない…
さよなら..」
去ってく浜松人
追う僕
浜松人の腕を握る僕
僕「こっちには子会社のダイハツも付いてるんだ…なのに、ど..うして..?
…
わかった..
お前言う通り、これからは自動車だけじゃない、浜松ホトニクス、YAMAHA、いい会社達じゃねぇか…
行くんだな…そっちへ…」
無言で頷く浜松人
見つめ合う二人
近づく顔
そしてふたgkjjfjdsfdsdsgklsdkgjhdんsんふぁjsbjfだlふじこ
って、バカか
バカ馬鹿ばかばか馬鹿バカばーか、アホ
こんなことあるかぁ~~~~~~~~~~~~~
妄想乙
大学時代に確かに仲の良い友人がいました
そして授業良く一緒に出席しておりました
ただ、言っておきますが
そいつは男です
めっちゃ仲の良い友人で~~~~す!
そんで、
自分で書いてて気持ち悪くなりました
親友の浜松人の恩返し
まあ要するに何が言いたいのかと言うと、大学の親友とも呼べる友人がいて、彼はたいそう大学時代に仲良くやらせていただいたわけ
そんで、彼浜松人だから、就職とともに地元に戻って悠々自適に暮らしてる中、お達しがあったわけ
「俺家買ったから~」
っつって!
おいおいおいおい、マジかよと
あの大学時代ちゃらんぽらんなあいつが遂に背負っちまうのかと
35年の有利子負債を抱えて、死んだら家がタダになっちゃう命を懸けたデスゲームをやっちまうのかと
哀れで可哀想と感じる自分を横目に「先を越された」と何故か感じる謎の感情とともに、まあとにかく、めでてぇってなわけで祝福を是非ともと思ったわけですよ
そこで、新築御祝いとしてビールと焼酎とウイスキー好きと言った無類の酒好きな浜松人である彼に、
ハーゲンダッツを送ってやった
↑こんな感じのやつ(これじゃないけど…)
普通にビールを送ってやろうかと考えたんだけど、それじゃーなんか物足りない
嫁さんもいるわけだから、夫婦揃って喜ぶ笑顔とか見たいじゃん??
けーーーーして、酒付きの彼がビール貰って、新築買っての棚からぼた餅的なダブルで二度おいしい思いさせんのがウザいって思って、酒のつまみにも何にもならないハーゲンダッツをチョイスしたってわけでは、ないんだから!
けーーーーして、地元で仕事も家庭も上手くいって、家も買って、欲しいモノも手に入って、社会での信用地盤を確立した順風満帆の浜松野郎が羨ましくて、憎くて、格差を見せつけられて仕方がないから、調子乗らないように、ビール思わせたところを、変化球使ってハーゲンダッツみたいな打つのにちょっと抵抗ある甘いチェンジアップ投げたわけじゃ、、、ないんだから!
まあ要するには、
友人が家を買いました
あーーー、はいはい、仲の良かった親友みたいな友人が家買いましたーーーー!はいはい!!
で、ハーゲンダッツ送り付けた直後よ!本当に直後!
友人から電話掛かってきて、言われた!
浜松人「俺、今お前が買ってきたアイス食ってる!
マジ嬉しかった!ありがとなっ!」
っつって
僕「お、おおおう..」
と戸惑いつつも、まあとりあえず喜んでくれたらしい
ただ、そんなに喜ぶもんなんかと
その後も
浜松人「マジありがと!今度お前ん家行くからさー、お返しさせてや」
僕「お返しされたら新築祝いの意味なくね?」
浜松人「いや!行くわー!お礼しにいくわ!来週土曜日空けといてねー」
僕「マジか!まあわかったわ!」
…
…
めっちゃイイやつじゃん
ってか、ハーゲンダッツでごめん、あなたの心は本当に美しい…
翌週の土曜日
浜松人「うぃーーっす!久しぶり!」
僕「久ブリリアントパーク!」
浜松人「ほい!これ!お土産!」
僕「ふぁ!??」
何って、お土産持ってきてくれてた
浜松の土産代表格である
『うなぎパイ』をーーー!
…
なにこの人、いいやつ過ぎる..どこの寺ご出身でしょうか?
人として出来過ぎてね!???
はーーーいっ!!ここに「家買ってウラヤマシイ」とか「順風満帆で調子乗ってる」とか言ってるクズがいまぁーーーっす!!「ハーゲンダッツでざまぁwww」とか言ってるクズはここでぇーーーーっす!!!今『うなぎパイ』を腐った笑顔でもらってまーーーーっす!!
消えたい
友人は名古屋までわざわざ来て、しかも祝うべき相手はこちらにも関わらず、彼は土産まで持ってきてくれたのだ
ありがたく受け取ったよ
このクズは
浜松人から『うなぎパイ詰め合わせ』をもらった!
この浜松マンは名古屋に来た後に一緒に飲みに行き、「浜松人は『うなぎパイ』全然食うことない」の名言を言い残し、帰っていった
僕も自宅へ足早に帰って、せっかくいただいた紙袋を空けると精霊軍師からのこの土産は神々しく現れた
実は彼、名古屋に遊びに来る際、結構『うなぎパイ』買ってきてくれてんだ…今回が初めてではないんだ…
そう、人としてデキてるんです
そして、今回もらった『うなぎパイ』は一味違った!
『詰め合わせ』なんじゃぁぁぁーーーー!!!!
浜松のお土産の中でも、最上位中の最上位!!!
浜松人が本当に心から許した人間にしか送らないと言い伝えがあるほどの幻の裏土産
外交の交渉の際にこれを先に客人に渡すと、それは「あなたのことを信頼しています」と言う暗喩を意味するこの浜松随一の贈答品のこれのそれ
「こ、、これが、あの..」と一瞬言葉を失いそうになるのを横目に、僕の右手さっそうと外紙を元気よく破き始めていたよね
そして、この無二の贈答品を食べたよね、普通に
だから紹介、ってか自慢しようと思うんだよね
『うなぎパイ詰め合わせ』の中身たち
これは非常----に価値が高い!
だから、浜松人が心を許した人だけに送られるこの貴重な『うなぎパイ』たちを是非とも記録しておきたいと思い、レビューしようと思う
みなが知らない『うなぎパイ』も出てくると思うが、どうか驚かないで欲しい
『うなぎパイ』詰め合わせの中
まずは、『うなぎパイ詰め合わせ』の中に何が入っているかをおさらいしたい
『うなぎパイ詰め合わせ』とは、以下の3種類で構成されている
- うなぎパイ
- うなぎパイナッツ入り
- うなぎパイV.S.O.P.
この3つだ!
あまりピンとこない人も多いかもしれないが、これらどれも『うなぎパイ』なんだ
これはもう春華堂の集大成と言っても過言ではない
裏メニューも含めた『うなぎパイ』たちが惜しげもなく詰め合わされている
そして一見同じのように見える『うなぎパイ』達もこに成分分析表を見ると違いは明らか!
選ばれしものしか口にも目にもできないこの『うなぎパイ』達を春華堂のBAN覚悟でレビューしようと思う
『うなぎパイ』
うなぎパイ | 原材料:小麦粉、砂糖、バター、植物油脂、うなぎ粉、ガーリック、フラクトオリゴ糖、ビタミンA、酸化防止剤(V.E)、香料 |
これは定番中の定番!
誰がどこからどう見ても『うなぎパイ』
おそらく浜松市よりも認知度は高いであろうこの菓子は、日本の常識であって良いと言えるであろう
キャッチコピーである「夜のお菓子」を耳にしたことで、精力増強を求めて買い占めに走った30歳男性も多いであろうが、本来の意味は精力増強ではないらしい
「夜に一家団欒で食べる」ってのが本当の意味らしい(残念)
さくさくの触感に濃厚なバターの香りからの直後に感じる滑らかな口触り
アーモンド調の味から奏でるハーモニーは、飲み混んだら最後、一瞬で脳に浜名湖が流れ出す
弁天島にお辞儀したくてたまらなくなる味
一袋で手を止めれるやつがいたら逆に異常
時代と静岡を超越した美味さ
なお、うなぎの味はしない
うなぎパイナッツ入り
うなぎパイナッツ入り |
原材料:小麦粉、砂糖、バター、植物油脂、アーモンド、ピーナッツ、白ごま、卵黄、うなぎ粉、ガーリック、フラクトオリゴ糖、ビタミンA、酸化防止剤(V.E.)、香料 |
『うなぎパイ』を進化させた新たな『うなぎパイ』
アーモンド、ナッツを従来の『うなぎパイ』に練りこむことによってドーピングを行い、さらなるアーモンド調の高みを目指した春華堂の裏メニュー的な存在
サイズも通常の『うなぎパイ』よりも二倍はあるであろう幅を利かせ、贈答品として選ばれし者の心くすぐる仕様となっている
アーモンド、ナッツ以外にも隠れキャラとして卵黄、白ごまもドーピングされていて、従来の『うなぎパイ』中毒者をさらに加速させようとする、これが春華堂のヤリ口だ!
ナッツ好きにはなお持ってたまらない『うなぎパイ』
食べるとまず一口目で違いがわかる、やはり大きさだ!
「こ、こ、こんなの大きすぎて入らない…」
となるわけだ
なるほど
ここに来ての「夜のお菓子」なのか..と、春華堂の粋な計らいが伺える
そして、ただでさえ『うなぎパイ』の虜なのにも関わらず、食べたら最後、定番のアーモンド調の甘味抜群の味が口の中いっぱいに広がり、ナッツとバターの香ばしい香りが鼻を突き抜け、脳に中田島砂丘の走馬灯が見えてくる
自分が何故静岡県民ではないのかを本気で後悔する美味さ
このサイズ感でも1枚ではやめられない、気が付いたらもう一枚の『うなぎパイナッツ入り』に手を伸ばしている
もう立派な中毒患者
なお、うなぎの味はしない
うなぎパイV.S.O.P
うなぎパイV.S.O.P | 原材料:小麦粉、砂糖、バター、植物油脂、牛乳、生クリーム、マカダミアン、白むき胡麻、ブランデー、うなぎ紛、フラクトオリゴ糖、バニラビーンズ粉末、ビタミンA、酸化防止剤(V.E.)、香料 |
『うなぎパイ』の究極にして極上
『うなぎパイ』界の最上位に君臨する『うなぎパイ』の帝王
パッケージからしての金色に輝く神々しい様
浜松人が人生を掛けた契りを交わした者にしか与えないという勲章がこの『V.S.O.P』
見ただけでわかるであろう、一般で販売されてる『うなぎパイ』とのこの違い!
いかにも王にふさわしい大きさ
一般の『うなぎパイ』は稚魚でしかない
キャッチコピーも「夜のお菓子」ではない、「真夜中のお菓子」
夜の10時では食えないお菓子
そして、大きさやキャッチコピーもさることながら、原材料も一般の『うなぎパイ』と全然違う
牛乳と生クリームを混入させ、さらには『うなぎパイナッツ入り』を超えるための木の実の王マカダミアン、白胡麻は中身を剥かれて濃縮した部分だけを使う!
最後に『V.S.O.P』最大のドーピング剤となるブランデーが入れられている!
もう完全なる『うなぎパイ』と『うなぎパイナッツ入り』の上位互換
さらに味はもっとヤバイ!
まず袋を開封した瞬間、広がるバニラビーンズアーモンド調の極上の香り
部屋いっぱいに広がるこの香りはフランスのセーヌ川沿いのルーヴル通りを感じさせるまさに浜松天竜川のほとり
人の心地よさの感情だけを抜き取った気持ちになる
口に入れるとさらに極上
今まで食ってた『うなぎパイ』は何だったんだ、と一瞬フリーズする瞬間に巡り合う
『うなぎパイ』を超える歯ごたえ、口当たり
味はアーモンド調ではなく、滑らかな濃厚なバニラ調でクリーミー
ただ、その中にもマカダミアンなのかナッツの木の実のような自然由来の芳醇で深みのある味わい
食べ続けた後、舘山寺が脳の海馬から蘇り、思わず「パルパル..」と口走る
口の中に広がり続けるこの旨味と甘みは、もう常軌を逸している味、もう普通の『うなぎパイ』はただの小麦粉にしか思えない
『うなぎパイ』の頂点
なお、うなぎの味はしない
結論『うなぎパイの詰め合わせ』はヤバイ!
いかがだったであろうか?
ひょんとした巡り合わせから、こんな価値ある『うなぎパイ』たちを食べることが出来たんで、本当の幸せを実感することが出来た
『うなぎパイV.S.O.P』がとてつもなく美味しかったんでそれが満足だということももちろんなんだが、今回僕はそれ以上に大切なことを学ばせてもらったと思う
信頼
日常社会で暮らしていると人を信用することを忘れて、常に疑って人と接することが多くなってきていると思う
そんな中こんな僕にでも、心開いて信用を置き、名古屋人にも関わらず信頼を置ける者にしか送らないと言われる贈答の品を届けてくれた
人を信じること…これが現代人に欠けている本当に忘れてはならない心だと思う
本当にありがとう、親友よ!
ってなわけで、
今度子供生まれたら、、またハーゲンダッツ送りまーーーす!!
早めに報告よろしくぅぅぅーーーー!!!!
以上!
ではではー